ユニクロのダウンコート!

5月の兵庫県クリーニング組合苦情審査会の事例そのⅠです。

写真は、ユニクロのダウンコートです。

表地 ポリエステル100%  中綿 ダウン80% フェザー20%

袖口にハンドクリームが付いたのでとの事でクリーニングに.....

クリーニングから帰ってくると上の写真の様に袖口がはげている!

染み抜き処理に問題があったのでは!! との申し出です。

裾にも同様に傷が有ります。

どちらも着用中の擦れによる物です。

生地の耐用に問題なくとも、この程度の傷は、数回の着用でも出来る物です。

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マックスマーラのセーター!

2月の兵庫県クリーニング組合苦情委員会の事例その1です。

写真はMAXMARAのニットセーターです。

袖が曲がった状態に成っています。

素材は毛85% シルク15% 手洗い表示です。

一見、肘の内側が縮んでいる様に見えます。

お客様が販売店に持って行くと、もともとは真っ直ぐな袖で、クリーニングに問題があるとの回答であったそうです。

しかし、縮んだ内側を引っ張ってみると伸縮性が残っており、フェルト化により縮んでいる様には見えません。

まるでデザインとして曲がった状態に織られた物の様に見えます。

再度、組合から、メーカーに送り確認すると、商品の品質に問題があったとの回答がありました。

お客様の声が販売店よりメーカーに届いていない様で、メーカーの認識が低いようです。

高額品の割に、苦情率が非常に高いメーカーの代表の様に見受けられます。

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大変なことが起きました!!

東北地方太平洋沖地震により、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様、そのご家族の方々に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。

テレビを見ていて、16年前の阪神淡路大震災のことが思い返されます。

当時、我が店舗兼住宅は、木造2階建て家屋と、軽量鉄骨3階建ての2つの建物を、ひっつけた構造に成っていました。

木造の家屋は、1階部分が押しつぶされ、2階の梁が機械の上に乗っかり、北側の道路半分まで2階が塞ぐ状態。

3階建ての建物は、20度ぐらい傾いており、この3階で、当時妊娠8ヶ月の家内と就寝しておりました。

地震で本棚やオーディオなどが散乱、足の踏み場もない状態に...

幸いなことにベットの上には何一つ落ちてきませんでした。

真っ暗な中、部屋から出ようとしても扉が歪み、閉じ込められた状態に成りましたが、もし扉が開いていたら、階段が吹き飛んでいたため、がれきの上に真っ逆さまでした....

近所の福山通運さんが、4トントラックを窓の下に着け、その上にはしごを掛けて下さり、荷物用クレーンを使って下に降ろしてもらい、崩れた我が家を見て愕然と....

今でも、家内は、大きなおなかを抱え、はしごを使ってよく降りられたものだと云います。

その時点で、近くの避難所は満杯状態でどこにも行き場がありませんでした....

昼頃、はしごを借り3階へ車の鍵を探しに戻り、駐車場へ向かうも、駐車場隣のマンションは1階がなくなり、車がペシャンコに、ショートした電源で、至る所でクラクションが鳴り響いていましたが、我が車は、後部に隣のブロックが1個落ちてへこんではいましたが、動く状態で助かりました。

つぶれた家の前、車の中で家内と二人、時間とともに北側の火事が、東から西に延々とゆっくりと動いていくのを呆然と眺めていました......

翌朝、日が明けるとともに、北に移動し、連絡の取れた白川台の友人宅へ、ここは、風呂場の壁の一部にひびが入った程度、同じ神戸市内でありながら、別世界でした。

友人宅で一日暖をとり、翌朝早く薄暗い中、大阪の会社に出社する友人と共に六甲山越えのコースを使い、大阪住吉区の家内の実家まで避難しました。

大阪で、車いっぱいの水や食料を買い込み、夜中に義父と共に神戸に戻り、一週間近くは崩れた家から、お客様の預かり物や、使えるものの運び出しでした。

がれきの中から引っ張り出したお預かり物を、大阪の知り合いの同業店で洗い直し、お客様へお渡しできたのは、一週間以上経ってからでした。

3月末まで、友人宅を諸点とし、神戸で集めた商品を大阪で処理してもらい、また神戸へ...

3月15日に大阪で子供が誕生4526gでした。

避難所に入っていないと、物資も、仮設住宅も当たりません。

4月からは単身ワンルームを借り神戸の同業店で処理をお願いすることができました。

幸運にも、翌年3月には新店舗兼住宅が完成、裸一貫、一から出直しです。

しかし、お得意様も半分以下になり、震災後の不景気、未だに売り上げも伸びず、あがいています.......

この度の震災の様子をテレビで観ていて、当時のことを思いだし、胸につまる思いです。

東北地方太平洋沖地震にあわれた方々も、これから大変だと思いますが、共にがんばりましょう!!

 

ウレタンペイントの脆化!!

1月の兵庫県クリーニング組合苦情委員会の事例4です。

写真は、DiorHomme の長袖Tシャツの首部分です。

白いペイントの一部が脱落しているとの苦情です。

ポリウレタンの人工皮革の経時劣化は何度も説明しましたが、最近のペイントは、ウレタンペイントが使われることが大半の為、同じような現象が起こります。

特に首回りは、汗や、皮脂、日光の複合作用が顕著に起こりやすい部分で、加えて脱着時の伸縮作用が加わり、ウレタンペイントの加水分解による脆化が著しく、クリーニング時の揉み作用により顕著化した物と考えられます。

Tシャツ等に使用されるウレタンペイントは、いくら丁寧に扱っても経時劣化により1~3年で必ず剥がれてくる物と考えて購入して下さいね!

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絶対に日焼けでは無い!!??

1月の兵庫県クリーニング組合苦情委員会の事例3です。

コートの肩から袖にかけて変色しています。

素材は、ナイロン72% ポリエステル18% と記載されています。

お客様は、クリーニング店より持ち帰り、持ち帰りカバーを掛けたまま、その上から白布をかけて保存していたので、日焼けでは無くクリーニングによる物と主張されております。

白布を掛けて保存されていたと云う事ですから、お客様の云う通り、日焼けでは無いと考えられます。

本来、私たちが、この商品を見て、最初に考えるのは、1)日焼け 2)ガス退色 の2つですから、ガス退色が有力と成ります。

もう一度全体を観察すると、裾の部分にも変色が見受けられますし、持ち帰りカバーを掛けたままの保存であることから、自動車などの排気ガスや、コンロ、暖房器具から出るガスによる、ガス退色であると、確定されます。

持ち帰りカバーは、クリーニング店から家庭までの間での使用が限定される物と考えていただき、保存時には外して、不織布のカバーに付け替えて保存していただくのが一番です。

当店では、DXコース及び、W&Dコースの商品には片面が不織布に成ったカバーを使用していますが、このカバーは、そのまま保存していただいても大丈夫ですよ!!

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一部糸の脆化!

1月の兵庫県クリーニング組合苦情委員会の事例2です。

クリーニングから返ってくると、パンツの裾が変色しているとの苦情です。

素材は、毛70% 絹25% ナイロン3% ポリウレタン2% と表記されています。

全体を観察すると、股下や、ウエストの内側にも同様の変色があります。

上は、変色部分の境目を顕微鏡で観た写真です。(ちょっとピンぼけですが・・・・・・・・・)

明るい色の糸が無くなっているのが解ります。

この事から、耐久性の薄い絹素材が、着用中の擦れにより脆化し、クリーニング時の揉み作用に耐えることが出来ず脱落した為、遠目でシミの様に見えたと考えられます。

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目で見て解らなくとも!!

しばらく、ブログの更新を放置しておりましたm(_ _)m

11月半ばから1月初めまで風邪を長引かせてしまい、私の風邪が治った頃、レジに使用しているPCやリビングにおいているPCが相次いで風邪(ウィルスではなく単なる不具合)をひいた為バタバタと!!(いいわけです!)

12月の苦情委員会は、風邪の為欠席しましたので、画像がありませんm(_ _)m

さて、明日から弥生(3月)ですが・・・・・・・

1月の兵庫県クリーニング組合苦情委員会の事例1から再開です。

上の写真はアルマーニのパンツです。

太もも辺りが黒ずんでいるとの事です。

クリーニング店ではドライクリーニングしか行っていない為、ドライクリーニングでは取り切れない水溶性汚れの蓄積では?と説明したそうですが、お客様は納得せず、鑑定に持ちこられた物です。

上記の写真の様に一見目では解らなくとも、ブラックライトを照らして見ると、オシッコや汗の跡(アミノ酸反応が有る為)などがハッキリ見えます。

スラックスの場合、一見汚れが目立たなくとも、年に一度(衣替えの時期)は、水を使った処理(当店ではW&Dコース)をお勧めします。

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ポリエステルの紫外線による退色!

8月の兵庫県クリーニング組合苦情審査会の事例その2です。

写真はポリエステル100%のパンツです。

同じような色の違うパンツがもう一本ありました。

顧客はクリーニング前は異常なかったと云い、クリーニング店はクリーニング前からこの状態であったと云います。

変色は境界がはっきりしており、薬品やガスによる物では無さそうです。

紫外線による物と思われますが、ポリエステル繊維は数日で変色する物ではありません。

ここまで変色するには、一ヶ月近くか、もしくはそれ以上かかります。

2本のパンツが複雑に重なり合い、家庭で物干しの足下あたりに長期間放置されていたと考えるしかありません!!

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シルクワンピースの移染!

暫く更新をサボってしまいました <(_ _)>

ちょっと古いですが、兵庫県クリーニング組合苦情審査会8月の事例です。

写真は神戸のALEFという会社のシルクプリントのワンピースです。

ケアラベルには、シルク80%、ポリエステル20%と表示があります。

手触りでは白のプリント部はシルク100%に感じます。

ドライクリーニングをすると、ウエストの黒のベルト部分から移染しました。

どうやら黒いベルト部分はポリエステル100%の様です。

なぜベルト部分もシルクにしなかったのでしょう?表示も疑問です?

昔はシルクの染色が悪く、よく移染したものでしたが、最近は、ポリエステルからの移染がほとんどで、白黒の様なコントラストの大きな製品は注意が必要です。

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飾りボタンによる傷!

 

6月の兵庫県クリーニング組合苦情委員会の事例2です。

写真は、JUICY COUTURE のダウンベストです。

表地はポリエステル100% 裏地は綿100%となっております。

ワンポイントとして大きな飾りボタンが付いていますが、

着用時や洗浄時、乾燥時にボタンと、周りの生地が接触を繰り返し、

生地に傷が付いた物と考えられます。

ダウンと云う素材上、乾燥時間も一般衣料の3倍以上の時間を要します。

ケアラベルには、ドライクリーニングとウエットクリーニングの両方が可能、

タンプルドライ(回転式機械乾燥)も可能との表示があります。

この様に成ることが解って織れば、一般的な商品では、

ボタンを取り外してから処理するのがベストですが、

ダウンの場合、縫い糸の穴からでさえ、ダウンの吹き出しが起きる為、

必要以上に針を使用することは厳禁です。

又、ボタンをアルミ箔や、マジックテープカバー等で保護してから洗う方法も、

アルミ自体による傷や、マジックテープによる傷が出来る可能性が有ります。

(ポリエステルとマジックテープは相性が良すぎ、傷が出来やすい!!)

やはり、デザイン性を優先させ、対クリーニング性能を無視した作りに成っていると考えざるをえません。

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