ポリエステルの移染!

8月の兵庫県クリーニング組合苦情委員会の事例3です。

写真は、ポリエステル100%のモノトーンのワンピースです。

ケアラベルはドライクリーニングONLY、手洗い不可となっており

クリーニング店もドライクリーニングをしております。

白地に黒地の染料が移染しています。

水によるウエットクリーニングで有れば、事故には成らなかったと考えられます。

最近のポリエステル生地は、原価を抑える為、低温での染色を行う事が多く、

糸自体も細く成っている為、染料の浸透が悪く、堅牢度の悪い生地が増えています。

メーカに問い合わせても、対応に慣れていないのか?、検査も行われていないのか?、

話になりません。

何度も書きますが、白+黒の様な、コントラストの強い物は、ご注意下さい。

クリーニングショップ衣料の美容室のHPもよろしくお願いします

( http://www.sentaku8.com  )

裏地が縮んだのでは有りません!

8月の兵庫県クリーニング組合苦情委員会の事例2です。

写真は、毛95% ポリウレタン5%のジャケットです。

ドライクリーニングにて裏地が縮んでしまったと、クリーニング店から持ち込まれました。

確認すると、裏地が縮んでいる形跡は見受けられません。

表地に使用されている、ポリウレタンが経年の劣化により弾力が無くなり伸びきった為、表面にだぶつきが生じたのが原因です。

ポリウレタンを使用した商品は着やすいのですが、3~5年で経時劣化が進みます。

購入時に確認の上、了承の上ご購入お願いします。

クリーニングショップ衣料の美容室のHPもよろしくお願いします

http://www.sentaku8.com  )

お洒落なシャツ!

8月の兵庫県クリーニング組合苦情委員会の事例1です。

写真はランバンの綿100%のシャツです。

衿芯が縮んでいるとの苦情です。

クリーニング店は、芯地が不良品ではないかと思った様です。

写真では解りにくいのですが、このシャツは、非常にお洒落な仕様で仕立てられており、

一般のシャツの様に機械で仕上げようとすると、芯地が縮んでいるかのごとく表面の生地に余りが出来ます。

ドレスシャツや、綿ブラウスを仕上げるがごとく、上手にハンドアイロンで仕上げると、綺麗に仕上げる事が出きるのです!!

しかし、最近の全国クリーニング組合の調査では、10軒に6軒のクリーニング店(工場)にはハンドアイロンが無いという調査結果が出でいるそうです???????

「ハンドアイロンの無いクリーニング店」は、私には想像する事すら出来ないのですが、現実問題として半数以上有るそうです。

せっかく、高額でお洒落なシャツを購入したのですから、クリーニング代を惜しまず、シャツに合ったお店に持って行ってあげて下さいm(_ _)m

クリーニングショップ衣料の美容室のHPもよろしくお願いします

http://www.sentaku8.com )

革からの移染!

7月の兵庫県クリーニング組合苦情委員会の事例1です。

写真はカシミヤのニットジャケットに黒い革が貼り付けられた物です。

ケアラベルには、ドライクリーニング可の表示があります。

クリーニング店では、クリーニング前に襟の革でテストを行い、堅牢度チェックでクリーニング可能であると確認した上でしたが、ポケット裏の革から移染がありました。

調べると、襟と、釦、ポケット裏の革それぞれが質の違う革が使われている事が解りました。

その為、チェックをした襟からは移染せず、ポケット裏の革から移染しました。

上代50万円近い??製品だそうですが、ひどい物です。

何度も書く様ですが、白+黒、白+紺、白+赤 等のコントラストの高い製品には、注意が必要です。

クリーニングショップ衣料の美容室のHPもよろしくお願いします

http://www.sentaku8.com

裏地からの移染!

6月の兵庫県クリーニング組合苦情委員会の事例4です。

MONCLERのルーマニアで作られた、ナイロン素材のダウンジャケットです。

本来、表地は白色、裏地は紺色の様です。

クリーニング店で、ウエットクリーニングを行ったところ、裏地の紺色の内、赤色色素が表地に移染した物と思われます。

ケアラベルを見ると、かなり色が剥げ、初めての洗いでは無いか?、もしくはコピーされた物か?

初めての洗いの場合は、裏地の染色堅牢度不足、の不良品が使われたコピー製品の可能性が高く、何度も洗われた製品から急に色がでた場合は、裏地の染料が、経時的劣化によりクリーニングに耐えられなくなり色が出たと考えるのが一般的でしょう。

白+黒、白+紺、白+赤 等のコントラストの高い物は、デザイン重視で、クリーニングを考えるとリスクが有る事を承知の上で購入時には一考が必要でしょう。

クリーニングショップ衣料の美容室のHPもよろしくお願いします

( http://www.sentaku8.com )

 

ナイロン糸の融解!

6月の兵庫県クリーニング組合苦情委員会の事例3です。

写真は、シルク46% 綿42% ナイロン12% のワンピースです。

一部が裂けていますし、周りもちょっと力を加えると裂けるほど弱っています。

クリーニング店では、ドライクリーニング後、自然乾燥し、スチームボックスで仕上げをしているようです。

裂けた部分を顕微鏡で視てみると横糸のナイロン糸が溶けています。

スチームによる熱で溶けたと考えられますが、120℃~150℃の熱で溶ける糸や、横糸の少なさを考えると、衣料品としての耐久性を無視して作られた商品であると考えざるを得ません。特に温度に注意が必要とのデメリット表示は最低必要であると思います。

クリーニングショップ衣料の美容室のHPもよろしくお願いします

( http://www.sentaku8.com )

別珍パンツの毛倒れ!

6月の兵庫県クリーニング組合苦情委員会の事例其の一です。

写真は、バレンティのの別珍のパンツです。

素材表示が有りませんが、シルクの様です。

白くシミの様に見えますが、汚れではありません。

別珍の毛の向きが変化し、光の反射が変わった為、シミの様に見えているだけです。

非常にデリケートな素材の為、椅子に座ったり、雨が当たっただけで毛倒れします。

冬の電車のシート下に暖房が有るところに座るのは、特に禁物です。

綿のコーデュロイと同じような感覚で着用する商品では無い事を解った上で購入すべき商品で有る事を、販売店は説明する義務が有ると考えます。

クリーニングショップ衣料の美容室のHPもよろしくお願いします

( http://www.sentaku8.com )

ベルベットパンツの傷!

6月の兵庫県クリーニング組合苦情委員会の事例です。

5月分の事例其の3です。

写真はベルベットのパンツに、傷が見受けられます。

ケアラベルの横に付けられている補助ラベルにも

「局部的な摩擦を受ける事によって毛羽が乱れたり抜けたりする事がありますのでご注意下さい。」

との表示があります。

裏全体に毛玉が出来ており、かなりしっかりと使用された形跡がある事から、特に裏側の摩擦による毛羽の抜けにより、傷に成ったと考えられます。

クリーニングショップ衣料の美容室のHPもよろしくお願いします

http://www.sentaku8.com

カットソーの部分変色!

6月の兵庫県クリーニング組合苦情委員会の事例です。

5月分その2です。

写真はラメのカットソーです。袖と身頃の一部が、はっきりと境界が解る状態で変色があります。顕微鏡で確認すると、変色はラメではない部分で有る事が解りました。

畳み方には違和感があるのですが、カットソーを畳むときに使用される中紙に微妙に含まれる硫黄成分による変色ではないかと想像出来ます。

クリーニングショップ衣料の美容室のHPもよろしくお願いします

http://www.sentaku8.com

コックコートの穴あき!

6月の兵庫県クリーニング組合苦情委員会は、5月+6月分を、神戸繊維検査所の会議室にて行いました。1000倍まで拡大出来る実体顕微鏡や、数種類の光源を持つ検査器などを使用させて頂きました。

まず、5月分の事例其の一です。

写真は綿100%のコックコートに穴がクリーニングする事で穴が開いてしまいました。

ブラックライトにて検査すると、穴の開いている周りに黒く蛍光反応の無い一帯が確認出来ます。この事から、着用中磁気ネックレス等の使用による金属の付着があり、クリーニングに使用される酸素系漂白剤の過剰反応により、生地が脆化し穴が開いた物と考えられます。

クリーニングショップ衣料の美容室のHPもよろしくお願いします

http://www.sentaku8.com