9月の兵庫県クリーニング組合苦情委員会の事例1です。
楊柳と云う、縮みの様な細かなマイクロプリーツの一部(背中の上部分)が、少し緩くなっているとの苦情です。
クリーニング事故の場合一部分だけが緩くなる事はほとんど考えられません。
「blugirl blumarine」と云うイタリア ブランドの逸品物を国内メーカーが輸入した商品の様で、素材表示も有りません。
メーカーが東京の日本化学繊維検査協会に鑑定依頼をしたところ、以下の様な鑑定でした。
ポリエステル100%(メーカーからの申請)
1)着用や洗濯の繰り返しにより、横方向にテンションが加わった事によるシワの緩和の可能性がある
2)生地自体の寸法変化率に問題が有った可能性
3)クリーニングの取り扱いに不備があった可能性
4)上記の複合、又はその他の要因
上記の原因が考えられるが、新品を用いての確認試験が必要。
しかし、苦情委員会で確認したところ、で触りと繊維の燃焼テストにより、素材がシルクで有る事が判明しました。
シルクは、プリーツ加工などの定着剤が無い為安定しません。
その為、着用中の、汗や、体温、体に追随する力等の要素により、シワが緩和した物と考えられます。
シルクにプリーツ加工をした製造メーカーの企画にも問題が有ったとも云えます。
プリーツ加工やシワ加工のシルク製品は、シワの緩和が有る事を承知の上ご購入下さい!
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