毛玉!

今回の事例は、毛90% ナイロン5% アンゴラ5% のコート

クリーニング後

1)表地が硬くゴワゴワになっている。

2)毛玉になった

3)色が全体に黒くなった

4)全体に縮んでいる との事。

この、毛+ナイロン+アンゴラという組み合わせが毛玉に成りやすい構成なのです。

毛玉が出来る事により、生地感や色味が変わった様に感じる事に繋がります。

襟や袖口に毛玉が多い事から着用時の摩擦が一番の原因であると思われます。クリーニング時に浴内での摩擦で毛玉同士が絡まり、より顕著化した事も考えられます。

毛玉を処理する事により、大部分の回復が見込めます。

拡大写真の左側は簡単に毛玉処理をした所です。

毛玉処理の一手間が品質を大きく左右する事に成るのです。

でも、この一手間に結構時間が掛かりますので、毛玉処理はしない店も多いと聞きます!!

衣料の美容室では、できる限りの処理を心がけています!!

 

 

ゴールデンウィーク!

「3連休はどうなってるの?」

今日お客様からの問い合わせが数件有り、今頃になって書き込みしていますm(_ _)m

3,4,5日は、 10時から17時まで営業しておりますので宜しくお願いします。

又、blogの画像が表示されなくなってご迷惑お掛けしております。なぜかblog引っ越しの際に作った画像フォルダーが無くなってしまった事が原因のようです!(おそらく間違ってフォルダーを削除してしまったのか???)

少しずつ再登録していきますので、お待ち下さい!!

 

 

 

衆議院予算委員会!!!

2月23日(木)の衆議院予算委員会第5分科会の内容が話題になっています。

宅配専門クリーニング方式が法的問題を含んでいることや、コインランドリーでの衛生問題など、クリーニング業法を遵守していない部分が問題視されていることがたびたび話題になっていました。

この事が国会で論議された事は喜ばしいことです!

是非一度ご覧下さい!!!

民進党 井坂信彦議員(神戸1区)が、宅配クリーニングを含む法規制の在り方と、現状のクリーニング業者に偏る法律適用の不均衡についての質問をされた時の国会中継です。

下記のサイトの井坂信彦議員のライブラリーをクリックするとメタファイルがダウンロードされるか再生が始まります。
ファイルがダウンロードされた場合はダブルクリックで再生されます。
是非ご覧下さい。(8分20秒頃~)

www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=46597&media_type=

旧ISO絵表示!

写真はブランドセーターに付いている絵表示です

ナイロン35%  ウール30% レーヨン30% カシミヤ5%

ですが、なぜか「ドライクリーニング禁止」の表示が付いています。

クリーニング店では樹脂加工でもされているのだろうと考え、

絵表示通りの手洗いを行いましたが縮みが生じたとのこと!!

“旧ISO絵表示!” の続きを読む

手汗による変色!!

 

 

最近アップするような出来事に遭遇することがありませんでした。

久々の事例です。

写真は3Pスーツのベストです。

10年間毎年1回クリーニングに出していたそうです。

素材は、 キュプラ50% ポリエステル50%

裾付近が左右とも変色が見受けられます。

背中の場所の様に見えるのですが、サイズの近い人に着ていただいた所、

ポケットのすぐ上に位置する部分でした。

ブラックライトを照射するとアミノ酸反応が見受けられました!!

顕微鏡で見ると ↓

 

塩の結晶も多数見受けられました。

変色しているのは、縦糸のキュプラです。

ポケットに手を入れることが多い方のベストの様で、

汗+日光による退色で有ることが解ります。

それに、左手を入れることが多い方の様で、

左側は摩擦による摩耗も見受けられます。

ポケットに手を入れる事が多く、

上着を着用されないことが多い方は

クリーニングに出すとき、このあたりの汗の付着を

一言お伝えくださいね!

 

衣料の美容室( http://www.sentaku8.com )

 

 

新JISの処理基準の変更について!

2016年12月に施行予定の新JIS絵表示ですが、

のこり三ヶ月ほどとなった先日一部表示の処理基準が変更に成るとの情報がありました。

と云っても、一般のユーザー様には、ほぼ関係ない話です。

が、クリーニング業者やアパレル産業にとっては重大な変更です。

そこで、この処理基準改訂に伴い、検査基準の改定を審議している

ATTS(繊維製品技術研究会)の担当に急遽任命されましたので

先週大阪で行われた会合に早速参加してきました。

 

現時点で変更に成りそうな部分を記載しておきます。

前回blogにアップした内容に変更がありましたので、前回のBlogを削除しました事と

まだ確定では無く、今後も変更があるであろう事をご了承下さい。

 

1)新JISで新しく追加と成った業者用ウエットクリーニング

(710) MA値60前後 --> 70~85

(711) MA値35前後 --> 35~45 (IWS 35)

(712) MA値20以下 --> 25~30

今まで新JISと 新ISOでは処理基準に隔たりが有り、せっかく統合したのに

日本と他国では違った基準に基づくものに成っていましたが、ここに来て

急に変更され、世界基準に近い値に成りました。

ウエットクリーニングについてはクリーニング業的には基準が緩くなり、

アパレル産業にとっては厳しく成った事に成ります。

MA値20以下で処理が出来る店が多くない事が変更の原因となっていると聞きました!

当店のようにMA値20以下の処理を3年前から実践して来た店にとっては商機を逃した感じがしますが.....

なにせ、このような会議に出席することはあまり無い為、今回は情報収集に徹しておりました。

 

こんな形で審議されているのですね!!

兵庫県クリーニング組合は以前からメンバー登録されているにもかかわらず

理事以外の組合員いがいには(事故調査会のメンバーにも)知らされていなかった事は驚きです!!

当店では数年前から準備をしてきた厳しい旧ウエット処理基準(MA値20以下)を元に

クリーニング処理を行う事で、衣料品により優しい、より丁寧な仕事を提供して行きたいと思っております。

 

http://www.sentaku8.com

 

クリーニングショップ衣料の美容室も宜しくお願いします。