カーテン柄の損傷!!

兵庫県クリーニング組合苦情審査会の事例です。

レーヨン55% ポリエステル45% (カーテンには素材表記が有りません)

ドライクリーニング指定のオパール加工された高価なカーテンです。

オパール加工とは、織物に透かし模様をつける加工法です。酸に強い繊維と酸に弱い繊維を複合した織物に、硫酸などの酸化剤で捺印をして模様を付けると、酸に弱い繊維が抜け落ち、透けて見える状態になり、酸に強い繊維が模様として残ります。透け感が出るため、軽やかで涼しげな印象の生地になります。
酸に弱いのは綿やセルロース繊維(レーヨン)などで、酸に強いのは合成繊維(ポリエステル・ナイロンなど)です。

 

写真では解りづらいと思いますが、 柄の脱落や、赤い色が斑に成っています。

又、揉む等の力を加えればボロボロと屑が落ちます。

1)クリーニング店では、ポリエステルカーテンと思い水処理しています。

しかし原因はこれだけでは有りません

2)生地に使われているレーヨンが日光により脆化した。

3)生地制作時、薬品の残留や、中和不足により、加工が進行しレーヨン生地が脆化した。

以前にもレーヨンで刺繍されたカーテンの柄消失の事例が有りました。

レーヨンが使われたカーテンは購入しない様にお願いします!!

綺麗に成りません! 洗えません!!

クリーニングショップ衣料の美容室 ( http://www.sentaku8.com )