昨年12月の苦情審査会事例其の2です。
写真は、ERMANNO SCERVINO のコートです。
クリーニングにより、袖丈6㎝、腕周り4㎝、裾周り3㎝ 収縮したとの事です。
キルティング部分を観察してみると、キルティングに使われている糸も、伸縮性がありポリウレタン弾性糸であると想像できます。
弾性糸は、本来製品化の際にヒートセットという加熱行程によって一定のサイズに安定する様に加工されているはずですが、このセット加工が不十分だと縮み易いのです。
昔の様に、弾性糸を使わずに、普通の糸で、伸縮性を持たせた縫い方をしていれば、このような事にはならなかったといえます。
製品、特に製造前の企画に問題が有った代表例ですね。
クリーニングショップ衣料の美容室もよろしくお願いします。