プリーツスカート



4月の兵庫県クリーニング組合苦情審査会の事例3です。
写真は綿100%のプリーツスカートです。
新品時は、歩くたびにカサカサと音がしていたが、クリーニング後は音がしなくなったとのクレームです。?・?・?
洗濯方法はドライクリーニングですので、洗浄中の揉み作用によって糊毛が薄くなったためと考えられます。
しかし、クリーニングの為には必要な行程ですし、着用中の動きによっても同様の作用は起こっています。不回避である事と、ドライクリーニング用の糊剤をスプレーしてみることをクリーニング業者にアドバイスをしました。

皆様に知っておいて頂きたい事が有ります。
ポリエステルやウールのプリーツ加工にはある程度の保持力が有りますが、他の繊維のプリーツには保持力がほとんどありません。今回のプリーツスカートには、プリーツが永久的でないことや、再プリーツ加工が不可能なことなどのデメリット表示が付いていました。綿やシルクのプリーツ加工品をよく見かける様になりましたが、大気中の湿気でも、体から発散される汗や体温でもプリーツが取れて来る事をご理解下さい。
特に、写真の様に細かいプリーツの場合、糊剤のスプレーも、一般的な水溶性の物を使うと、吹きかけただけでもプリーツが緩くなります。
綿生地ですのでドライクリーニングでは、あまり綺麗には成りません。ウエットクリーニングも、染み抜きも不可能に近いと考えられます。
ファッショナブルな製品にはそれなりにリスクが伴う事を購入時に少しは考えて下さいね <(_ _)>

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