ビトン マッキントッシュタイプのコート

今月の苦情委員会の事例其一です。
ルイビトンのマッキントッシュタイプのコートをクリーニングし自然乾燥したところ、裏地の脱色が表地に移染したのです。基本的には洗濯不可となるゴム引きのマッキントッシュと違い、(当店でも、たまにゴム引きのマッキントッシュのコートをお預かりしますが、大変苦労します。)ポリウレタンのバックコーティング地を使ったコートで、手洗い可となっています。しかし、マッキントッシュタイプの問題点として乾きに時間が非常に掛かる所は同じです。その為、ポケット等に入った水は、乾燥に時間が掛かり、ポケットに使われた生地は長時間濡れたままになります。表地と裏地の間も同様です。

また、防水用に、縫い目から水の侵入を防ぐために貼られたテープも、ウレタンを使用しています。ウレタンは染料が定着しにくい素材ですので、縫い目の糸に染料が移動し、表から見えるように成ります。2年ほど前にも同様な事例があったのですが、一部改良されては要る様ですが、不十分の様です。イタリア本国の水は硬度が高い硬水、日本は軟水、水の違いも有るようです。お国柄が伺われますね!
しかし、高価なコートですので、しっかりと染色された生地を使って貰いたい物です

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