「漂白したのにかえって黄色くなった!!」と云った相談が最近よくあります。この漂白とは、「キッチンハイター」での漂白です。このキッチンハイターは、主成分が次亜塩素酸ナトリウムという薬品で作られており、強い、漂白、除菌作用があります。つまり キッチンで使われるフキンなどには最適な薬剤でもあります。しかし、このハイターを、衣料品やシーツに使うと、白く(漂白)するつもりが、逆に黄色く成る事があります。この黄色は、「ハイドロサルファイト(還元剤)」と言う薬品で元に戻るはずなのです。
が、元々白い繊維というのは、無く、生成の白が綿繊維本来の色で、ナイロンやポリエステルなどの化学繊維に於いては、黒みがかかっています。そのため、最近の繊維には、蛍光増白剤が使用され、白く染めていると考えて頂いても良いかと思います。
ハイターやハイドロを使った為に蛍光増白剤が取れ繊維本来の色に戻った為黄色や黒っぽく成った様に見えるのです。
それでは、「蛍光増白剤を付けると良いのでは」と考えるのですが、これが簡単には、付かないのです。有色の染料を使って染色補正をするより、光に反応して目の錯覚を利用して白色を表現する為、大変難しく蛍光灯の下では、解らなくても、太陽光の下やブラックライトなどでは、ハッキリと解る事がほとんどです。
衣料品の漂白には、「酸素系漂白剤」又は、「過炭酸ナトリウム」や「過酸化水素」等の主成分で、「色柄物にも使えます」と表示された製品を使うようにして下さいね!![E:club]