1月の兵庫県クリーニング組合苦情委員会の事例3です。
写真は背広の上着です。
身頃がぶくぶくと浮いています。
芯地の接着不良が原因です。
しかし、メーカーは、「国産の芯地を使用し、自社工場でのプレスによる加工を行っているので、接着不良はあり得ない。他の苦情は無い。水洗いによる縮が原因である。」と云います。
確かに、襟心の縮は確認出来ます。しかし、汗による場合や、部分的な汗処理による縮も考えられます。
只、ブクツキの状態が、芯地の縮ではなく「剥離後の再付着」による物である事から、芯地の接着不良と判断出来ます。
100点のうち99点が正常でも、1点の不良品が出来る可能性があるにもかかわらず、メーカーはよく「他に苦情がないから商品に問題が無い」と云ってきます。
一般のクリーニング店や、消費者には通用しても、我々TES(繊維製品品質管理者)には通用しません。現在、商品に当方の鑑定書を付け、メーカーに再度確認を依頼しています。誠意のある対応を望みたい物です。
クリーニングショップ衣料の美容室のHPもよろしくお願いします。