困ったお店の話

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先日の苦情委員会に持ち込まれた事例です。
「十数枚の綿ポロシャツをクリーニングに出し、クリーニング前にはなかったシミや、襟のラベルが脱色して返ってきた。」と言う内容の苦情でした。
其の内の4点が特にひどいという事で現品が持ち込まれていました。
内1点は、食べこぼしのシミでしたので、お客様が付けたシミが取れていなかったのは、一目瞭然でした。 が、
他の3点をよく見ると、確かに襟のラベルが白っぽくなっているのが確認出来、さらに拡大鏡で観察すると結晶状の物質が付着しているのが確認出来ました。その上、ブラックライトを照射してみると、襟を含め広い範囲で発光が認められました。
この事から、「ラベルの脱色」は、汗が結晶化した物であると確認出来ます。
つまり、この店では、汗を拭くんだ綿のポロシャツを、水処理ではなく、汗は取る事が出来ない、「ドライクリーニング」処理を行っていたと推測されます。

まさか洗わずにアイロンをかけた?
このお店は、神戸の西北を拠点としている大規模な取次店方式のお店で、当店の数百倍、それ以上に大きな売り上げを誇っているお店なのです。
この様なとんでもない店が存在するのも事実で、クリーニング業の信用が薄く成って行くのでしょうか?
商品を大量に安く仕入れ、安く売る事が出来る業種ではなく、
クリーニング店は、技術を売っているのです。
大半のお店は、きちっとした仕事をしているのですから、決して安いだけで店舗を選ばず、しっかりした技術を売っている店を選んで下さい。m(_ _)m