もう昨年になりますが、初冬の頃に、当店で「NINJA」と云う、
椿オイルやトレハロースを主成分とする洗剤を使った研修会をメーカーにお願いし当店で行いました。
兵庫地区会員主体で19人の店主で狭い当店工場が一杯に!
TES(繊維製品品質管理士)西日本の幹事の先生にも来て頂き、2014年に発表予定の、新JISに対応できる、新しいウエットクリーニング材料の検証を行いました。
元々アメリカ専用に開発されたドライクリーニングに変わる新しいクリーニング方式として
専用の機械とセットで輸出されていた物でしたが、昨年春から日本でも話題になり、兵庫県クリーニング組合の技術部研修会として講習頂いた事と、もともと当店がこのメーカーと付き合いが有った為、兵庫地区独自の検証実験となりました。
本来は専用の機械での使用で本領が発揮できますが、数百万の機械を購入しての実験は出来ませんので、出来うる限り専用機に近い動きを出来る様に、当店の機械を調整しての実験です。
上記写真は「MA(メカニカルアクション)値試験布」と云います。
この試験布を洋服に縫い付けて洗い、穴部分の糸の解れ具合を数えて、クリーニング時洋服に掛かる力を数値化する、世界基準になる布です。
今回の実験で使った上記の物で、MA値19です。
(専用機を使用した場合と同じ数値が出て安心出来ました。)
もちろん、同じ洗剤を使っても、店それぞれの機械やプログラムの違いにより、数値も違ってきます。
つまりクリーニングの方法も店々によって同じで有る事はほとんど有りません。
同じチェーン店で、同じ洗剤で洗っていても、機械が違えば同じでは無いのです!
ちなみに、当店のドライクリーニング機械で計った数値で「MA値4~10」位です。
一般に白衣やYシャツを洗うランドリーでは、「MA値50」以上、普通のウエットクリーニングで、「MA値35」位で有ると云われています。
(送料込みで一枚1500円近くする輸入品の為、検証不足ですm(_ _)m )
このニンジャウエットにて背広等を洗った結果が「MA値19」で、この数値が大きいほど型崩れやシワが多くなり、仕上げが難しくなります。
実証実験に参加された方々も大方満足しておられました。
これ以降、当店では、この「NINJA」を使って色々と試しており、今までウエットし難かった物も「NINJA」での汗抜きが可能になった確率がアップしました。
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