1月分は書き込む様な事例が無かったので省きます。
それでは、2月の兵庫県クリーニング組合苦情審査会の事例其の1です。
写真では、襟の毛皮が緑に変色しているのが判りますが、
襟や、袖、裾、内側の裾等にも変色があります。
クリーニング店の保管サービス中の事故で、同様の事故が、頻発しているそうで、クリーニング店より事故原因の究明依頼です。
当組合では、ダウンのクリーニングはウエットクリーニングする事を推奨していますが、この店では、ドライクリーニングをしており、乾燥時間も30分、そのまま包装後保管しています。
ダウンは、保温効果が大きい反面、乾燥しにくいのです。
当店でのウエットの場合は、2~3時間以上乾燥機に入れるのが普通です。
乾燥の手間を省く為にドライクリーニングしたのでしょうが、30分の乾燥では短すぎます。
その為、保管時に、残留したドライ溶剤が徐々に気化、ガス化した為、保管袋の中でガス退色を起こした物です。
一般のガス退色と、乾燥不足によるガス退色の違いは、前者は裾付近の退色が多く、後者は、襟付近の退色が多い事で区別できます。
半日や翌日仕上げの工場では、ほとんどの品物が乾燥不足で有るのは、明白です。
持ち帰った後、包装袋を外し、すぐに着用せず、数日間ハンガー乾燥する事を心がけて下さいね!!
クリーニングショップ衣料の美容室もよろしくお願いします。