9月の兵庫県クリーニング組合苦情審査会の事例2です。
カーテンの柄が無くなっているのが確認出来ます。
写真は顕微鏡で拡大したところです。
粗い編み目が残り、中側の細い糸が消失しています。
組成表示が無く「水洗い40℃」の洗濯機マークがあります。
粗い編み目は、「ポリエステル」、消失しているのは、「レーヨン」で有ると想像出来ます。
カーテン使用中に、日に当たる部分が脆化し、クリーニングする事により、繊維が無くなったと考えられます。レーヨンは昔「人絹」と呼ばれ、染色が綺麗で、絹に似た光沢と肌触りがありますが、再生繊維(木材パルプのセルロース部分をアルカリ処理して、薬品にて溶かしたものを繊維にした)の為、大変デリケートで時間と共に脆化しやすいのです。
購入5年との事ですが、カーテン生地としては、不適切な様に思います。
クリーニングショップ衣料の美容室のHPもよろしくお願いします。