金属ファスナーによる変色

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今月の苦情委員会は1点を除き、汗、光、擦れの組み合わせによる物ばかりでした。
(写真は金属ファスナーによる変色したパンツです。現物の写真を撮り忘れたので代用させて頂きます。)
苦情品は、綿の厚手のコートです。真鍮のファスナーに接した部分が赤く変色しており、クリーニングによるものではないかと云う物です。素材が綿なので、染料は反応または直接染料である可能性が高く、真鍮ファスナーの銅イオンが染料と反応して「錯化合物」を生成したものと推測されます。
原因としては、保管時の湿度と成り、顧客責任となります。
しかし、綿素材に不適切な真鍮ファスナーを使用した企画ですので、デメリット表示を付け、販売時の説明が必要でしょう。
色々な苦情があった場合、神戸市の消費生活センターを統括する兵庫県科学センターからは、説明責任を云われる事が度々あります。その都度、私は、PL方に基づく販売時の説明責任が先にあるはずであると、反論します。店頭での説明を行う際、多くのお客様は、「販売時に聞いていれば、この商品を買わなかった。詐欺にあったみたいだ。」と云われます。クリーニングに持って行ってから説明されても、遅いと思いませんか?

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