4月の兵庫県クリーニング組合苦情委員会の事例4です。
上の写真は、綿100%のカッターシャツの襟先が接触する部分の身頃です。
一部分が白くなっているのが解ると思います。
顕微鏡で確認したのが上の写真です。
上は正常部分、下が白化部分です。
茶色の繊維が消失した為に白く見えた事が解ります。
私は、携帯や身分証を首からかけた為、ネックベルトに襟の先が強く押しつけられ、摩擦する事によって、茶色の糸が消失したと考えました。
が、繊維研究所の方の話によると、茶色の糸が含金染料で染められていて、クリーニング時に使用されている酸素系漂白剤が、襟先の生地が何重にも重なり最も水分の乾きづらい部分に濯ぎきれず、微量残留し、身頃の含金染料と摩擦した為に、化学反応により、脆化消失した物であるとのことです。(結構複雑ですね!)
クリーニングは科学である事を改めて感じさせられました!
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