7月の兵庫県クリーニング組合苦情審査会の事例2です。
写真は 「ユキコ ハナイ」のウールのカーディガンです。
見た目はピンクとベージュの2色使いに見えます。
しかし、本当は全体がピンクのカーディガンだったそうです。
これだけ一気に脱色している事から、顔料染めの為、ドライクリーニングにより、
バインダーが剥がれ赤みが無くなった為と推測しています。
只、購入から2~3年経過しているとの申請の為、今まで一度もドライクリーニングされなかったのか?、なぜ今までのドライクリーニングで脱色しなかったのか?ちょっと不思議です。
顔料染めは、ほんとに困りものです。コストが安く、発色が綺麗な為、最近増える傾向です。
一般的にメーカーは、石油系のドライクリーニングならば脱色しないと云いますが、
ほとんどは、ドライクリーニングで、確実に綺麗に脱色してしまいます。
つまり油性のシミが付いたとき、染み抜きする事すら出来ないのです。
特にニットの顔料染めは見極めが付きにくく、脱色事故は避けがたいのです。
現在メーカーに調査依頼中です。
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